キスリバースグラビア方式

キスリバース方式は、フィルムの進行方向に対してグラビアロールが逆回転して溶液を塗工する方式です。

通常のグラビア方式で加工を行うと、ロールの版目(セル目)が出てしまったり、縦筋などが発生しやすくなります。又、表面の仕上がりも粗くなってしまうことがあります。

その為、版目や縦筋を抑えるためにロールをフィルムの方向とは逆回転(リバース)させて縦筋や版目をなくす方法、リバースグラビアがあります。しかし、リバース式は、フィルムとグラビアロールの接点が少ない方法となっています。

キスリバースグラビアは、通常リバース方式に比べてフィルムとロールの設置面積を多く取ることができるため(随時調整可能)、リバース式に比べてより、均一で塗工面が非常にきれいに仕上がります。

比較的低粘度な溶液を薄くきれいに加工したい場合に使用します。

コーティング機械の業界では有名なヒラノテクシード社製のコーティングマシンは
一度条件を決定しましたら精度の高い均一な作業が可能となります。

主な塗工溶液の使用用途:帯電防止剤、印字用下地(白)、接着剤など

塗布量は、グラビアロールの彫刻の種類、版深、回転数、溶液の固形分率などで決定されます。乾燥や表面の粗さなどのバランスから、1μ~10μ程度の塗布量(dry)が作業可能の目安となります。

塗布量が多くなると、乾燥が悪くなるため表面が粗くなりやすいです。
溶剤の乾燥具合にもよりますが、乾燥の早い溶剤を使用すると、表面が乾いてしまい、塗工液内部が、半カワキの状態になる可能性があります。
固形分を上げると、粘度が高くなるので加工が行いにくくなり、固形分が低いと、表面が非常に粗くなります。

理論値のみの塗工液の設計では、加工時に様々な問題を抱えてしまう可能性があります。
その為、弊社のテストコーターを使用して、少量の溶液で、試作を行ってみてはいかがでしょうか? A4サイズの幅ぐらいでテスト可能です。

又、キスリバースグラビア方式では、塗工できない溶液も、コンマコーティング方式で可能な場合もございます。

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